旧 株式会社下池塗装工業

塗装の手順(外壁)

住宅の外壁塗装について、ただ、ペンキを塗るだけと思っていたら大間違い。実は、これだけのプロセスが必要です。天候の影響を受け、多少の前後はありますが、これらの手順を踏んで、大体2週間前後で外壁塗装が完成します。

足場の設置

どんな場合でも、早い話が平屋の建物であっても、高所作業を伴うので、まずは足場の組み立てから始まります。そうでなければ、外壁塗装は始まりません。

洗浄

この「洗浄」という作業、実はとても重要なのです。長年の風雨にさらされて、外壁は塗装面がひび割れたり、変質によって白い粉が吹いていたり、また、カビが生えたり、苔が生えたり。これらを全て綺麗に洗い流さなければなりません。洗浄作業をしっかりしなければ、せっかく新しい塗料を塗っても、定着が悪く、剥がれやひび割れ等トラブルの原因になります。

下地処理

洗浄が終わったら、次に待っているのが下地処理です。これは、塗料の密着性をよくするために行うもので、鉄部であれば、錆びを落として表面をなめらかにします。木部であればヤスリがけをするなどして表面を均一に荒らします。これらのヤスリがけ等を行い付着した汚れだけでなく塗膜や錆を落とす作業を「ケレン」などと言います。また、壁面にひび割れ(クラック)がある場合にはこれを補修剤で埋めなければなりません。ヒビを埋め、塗装をすることで雨水の浸入などを防くことができるので、外壁塗装は建物の寿命にも貢献します。

養生

さあ、いよいよ「塗り」。とその前に、この工程。養生です。塗料が飛び散ってはいけない場所を保護するための作業です。プラモデルを趣味にしている方なら、マスキングといえばイメージ湧くでしょうか。いくら新しい塗料でも、必要のないところに塗ってしまえばそれはただの汚れです。お客様のお宅を汚してしまっては元も子もありませんから、丁寧に、丁寧に作業します。丁寧な養生は、汚れからの保護になる上、仕上がりも綺麗になります。

下塗り

一番初めの「塗り」は、下塗りです。下塗りの役割は、壁材の保護と、中塗りが壁材に染み込むことを防ぎ、かつ、中塗りの密着性を高めることにあります。壁材や塗料との相性があり、下塗りには様々な種類があります。

中塗り

下塗りが終わると、中塗りです。ようやく壁の色が新しくなってきます。

上塗り

通常は、塗料を2度塗りします。2度塗りすることで、塗りムラが解消し塗料本来の色が出てきます。そしてもう一つ、大切なのが、塗装面の強度アップです。強度が上がれば傷等にも強く、もちろん劣化もしにくくなります。

仕上がりチェック・手直し

当たり前のことですが、作業終了後にはお家全体のチェックは欠かせません。塗料が乾いてから見つかるミスもあったりするので、念入りにチェックして、塗り漏れがあれば直して行きます。

片付け

実は塗装って、結構道具の置き場所が必要なんです。全ての塗装作業が終わったらこれまで置かせていただいた道具や資材を撤収して、ゴミや汚れをお掃除します。

足場解体・撤収

ここまでが約2週間。それまで家を覆っていた足場やシートを取ると、まるで生まれ変わったように綺麗に